2012年卒大学生の就職活動におけるスマートフォン・携帯利用の実態調査

2011年05月12日

今年度の就活学生のスマートフォン比率さらに増加。
GW前で全国平均32.7%、東京では43.3%。
今年中にスマートフォン比率70~80%の可能性も。

人材採用支援サービスのHRソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区)は、就職活動中(2012年卒予定)の大学4年生・大学院2年生を対象に、2011年4月16日~18日にかけて「就職活動におけるスマートフォン・携帯利用の実態アンケート調査」を実施、1000名より回答を得ました。

■都市部ほど高いスマートフォン率。東京都ではスマートフォン比率43.3%

大学生の就職活動におけるスマートフォン利用が急速に広まっています。2011年4月に実施した本調査によると、スマートフォン比率は32.7%でした。昨年11月に実施した調査では22.7%でしたので、わずか5ヶ月で10ポイントも上昇しています。この数値より、普及が急速に進んでいることが分かります。
なお、普及率は都市部と地方部とで開きがあり、都市部ほど高い傾向にあります。今回の調査では、首都圏(1都3県)は39.7%、東京都では43.3%となっており、全国平均から10ポイント近い格差が見られました。
nws110512-graph1.jpg


■非所有者の6割(東京では7割)が購入検討。
今年度中に、一気に70~80%まで普及が進む可能性

次に今後の普及可能性を探る目的で、潜在的予備軍の数を調査しました。
スマートフォン非所有者に、「今後スマートフォンの購入予定はありますか」という質問を行ったところ、58.9%(東京都では70.2%)が「購入意向あり」という回答でした。既に保有している層に加えて、購入意向者が実際にスマートフォンを購入した場合、普及率は73.1%(東京都では83%)にまで拡大することになります。

■スマートフォンユーザーの84.1%が「スマートフォンは就職活動に有利」と回答。
広がる情報格差。

スマートフォンユーザーの利用傾向を明らかにするため、スマートフォン/従来型携帯でデータ比較を行いました。結果、モバイル利用の行動や意識に明確な差があることが分かりました。 「就職活動にモバイル端末をどの程度利用していますか」という質問では、「かなり利用」と答えた方が携帯ユーザーでは36.4%であるのに対してスマートフォンユーザーでは72.2%もあり、35.8ポイントもの開きがありました。
また、「スマートフォンは就職活動に有利と思いますか」という質問では、携帯ユーザーでは「有利」との回答が58.8%であったのに対して、スマートフォンユーザーでは84.1%もあり、これも25.3ポイントもの開きとなっています。
なお、スマートフォンの利用用途については、「説明会予約」76.1%、「面接、選考の予約」71.8%、「情報収集」69.7%、「Twitter・SNS・掲示板・口コミサイトなどでの情報共有」44.4%となっています。逆に「企業担当者との連絡」を挙げる方は27.5%と低い数値でした。多くのユーザーはスマートフォンをパソコンの代替手段として、就職活動に利用していることが分かります。
以上の結果より、スマートフォンユーザーと携帯ユーザーとの間では、モバイル利用において情報の質・量両面で情報格差が生じていることが伺えます。

■スマートフォンユーザーと、ソーシャルメディアとの高い親和性。

スマートフォンとともに近年、注目度が高いのが、SNS(Facebook、mixi、GREEなど)、Twitter、ブログなどのソーシャルメディアです。そこで、スマートフォンユーザーとソーシャルメディア利用の関連性についても調査を実施しました。
「ソーシャルメディアの利用頻度」について尋ねた質問では、「1日に何度も利用」と答えたヘビーユーザーは、スマートフォンユーザーでは53.9%もあるのに対して、従来型携帯ユーザーは31.4%で、22.5ポイントもの開きがあることが分かりました。逆に「利用してない」方は、スマートフォンユーザーは19.7%であるのに対して、従来型携帯ユーザーは31.4%となっています。
この理由として、スマートフォンではパソコン向けサイトの閲覧ができるため、外出先のモバイル環境でもソーシャルメディアを利用できるという物理的な理由が考えられます。また、現在スマートフォンを積極利用している層が、情報や新技術の利用に敏感な先導者的ユーザー層であることも背景にありそうです。
いずれにしても今後のスマートフォン普及とあわせて、就職活動におけるソーシャルメディア利用がトレンドになることが予測されます。

■スマートフォン普及により急がれる、電波改善対策

本調査では、就職活動におけるスマートフォン・携帯電話利用の実態を明らかにしましたが、大学では、就職活動だけでなく、授業での活用なども進んでおり、スマートフォンを積極的に活用される動きが広がっています。
スマートフォンが急速に普及する中、課題となるのが電波回線の容量です。スマートフォンは従来型携帯電話と比べより多くの通信容量を必要とします。従って、今後はスマートフォン急増に耐えうるインフラの整備が必要となります。
さらに大学をはじめとした高等教育なども含めた教学エリアにおいては、「災害対策」の面からも安定して繋がる電波回線の確保が必須です。3月11日に発生した東日本大震災では、携帯電話が電気や水道などと並ぶ重要なライフラインであることが改めて浮き彫りとなり、電波確保の重要性を再認識させられました。多くの人々が集まり、災害時には避難場所として利用される可能性の高い教学エリアにおいては、「就職活動」や「授業」だけでなく「災害対策」の面からも電波改善の必要性が、ますます高まっています。


詳細資料をダウンロード(PDFファイル)

<アンケート調査概要>
実施期間 : 2011年4月16日(土)~4月18日(月)
対象地域 : 日本全地域
調査対象 : 就職活動中(2012年卒予定)の大学4年生・大学院2年生
調査方法 : インターネットアンケート
有効回答数 : 1000名(男性511名、女性489名)

■お問い合わせ先
HRソリューションズ株式会社 広報担当
TEL  : 03-3548-8711
E-Mail: info@hr-s.co.jp



▲ホームへ戻る

採用サイトへ